手形と小切手の違い

* 〜有価証券ってなに?〜 *

みなさんはお買い物をするときに何を使いますか?
主に現金やクレジットカードなんかを使う人が多いことでしょう。

そのほかに身近なものと言えば、贈り物や懸賞でもらえる「商品券」があると思います。
その商品券がまさに有価証券なのです。
 

有価証券」…私法上の財産権を表示する証券で、その権利の移転が証券によってなされるべきもの。
簡単にいえば、紙の上に権利がくっついているものだと思ってください。

具体的に言えば、商品券、手形、小切手、貨物(かぶつ)引換証、船荷証券、倉庫証券、株券などです。

* 手形 *
手形には2種類あって、「約束手形」(通称:約手)と「為替手形」(通称:為手)があります。

●約束手形

            A
   (振出人)             裏書  (受取人)

約束手形とは、
発行者(振出人)が受取人その他の手形の正当な所持人に一定の期日(満期)に一定の金額を支払うことを約束する
有価証券です。

上の図ではAさんが振出人でCさんが受取人です。
Bさんは裏書をして、Aさんから受け取った手形をCさんに渡しています。

裏書」…手形の裏に受取人が変わったことを書くこと。


●為替手形

           A
   (振出人)             裏書  (受取人)        (支払人)

為替手形とは、
約束手形とは違い、振出人ではなく第三者の支払人(引受人)が一定の金額を支払うことを委託する
有価証券です。

上の図ではAさんが振出人で、Cさんが受取人、そしてDさんが支払人になります。
約束手形ではAさんがCさんにお金を払いましたが、今度はAさんではなくDさんが払っています。

* 小切手 *
小切手とは、
振出人が支払人である銀行等の金融機関に宛てて、受取人その他の小切手の正当な所持人に一定の金額を支払うことを委託する
有価証券です。

      AC銀行
 (振出人)     (受取人)         (支払人) 

手形と違って、満期がないので、金融機関に持っていけばいつでもお金に換えてもらえます。
ただし、国内であれば、10日以内に支払いの呈示うぃなければなりません。

第29条 1 国内ニ於テ振出シ且支払フベキ小切手ハ十日内ニ支払ノ為之ヲ呈示スルコトヲ要ス
 

 


(法律のお勉強トップへ)