株式会社の設立手続A
* 設立方法 *
会社の設立方法には発起設立と募集設 立の2種類あります。 発起設立とは、発起人(「会社を設立しよう!」と行動を起こしている人)のみが、設立時発行株式を引き受ける設立方法です。 募集設立とは、発起人以外に設立時発行株式を引き受けてもらう設立方法です。 |
* 発起設立 *
発起人は、将来できる会社に出資しなければなりませんが、その出資は金銭でも金銭以外の財産でもかまいません。 出資の払込みは、銀行もしくは信託会社にしなければなりません。 |
* 払込の仮装 *
出資をする際、出資金が集まらないあまり銀行とグルになったり第三者を使ってうまくごまかす人が出てきます。 そのごまかしのことを払込の仮装といいます。
払込(100万)
払込の仮装は2種類あります。 ※預合(あずけあい)
預金(100万) まず発起人CとB銀行がグル(通謀といいます。)になり、帳簿上の振替を行います。 つまり、CがBから出資金に足りないお金(ここでは仮に100万)を借ります。(借入) 実際に現金を動かすのは面倒で意味がないので、Bは帳簿の上でCからの払込を受けます。 ここで問題なのは、実際にA株式会社が出来て、出資された100万を使おうとしても使えないわけです。 なぜなら、BはCに貸した100万を担保としているのでCがBに100万返さない限り使えないからです。 これは商法上の犯罪になります。
借入(100万)
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